9月19日から22日にドイツのエッセンで開かれた『To Develop a Technical Report on Upgrade and Modernization of NPP Training Simulators』というミーティングに参加しました。訓練用シミュレータの改造に関連する事例を紹介しあい、各国のもつ課題を解決するとともに、IAEA-TECDOC「Upgrade and Modernization of Nuclear Power Plant (NPP) Training Simulators」のドラフト版をレビューするための会議です。会場はKSG(Kraftwerks-Simulator-Gesellschaft)の訓練センターで、ドイツ、米国をはじめヨーロッパ、アジア19ヶ国から約30名の参加がありました。
BTCからは、今年度開始した新コース「定検時運転管理コース」の紹介とそのために必要なシミュレータの改造内容を紹介しました。従来の通常起動操作や定格出力運転状態から発生する異常事象の模擬が主体のシミュレータでは、定期検査時のプラント状態の模擬には限界があり改造が必要であった経緯や、訓練コースで想定している定期検査時の作業分析に基づきまとめた改造項目と、既に実施した部分の改造の様子を報告しました。シミュレータ改造に関する良き取り組み事例のひとつであるとのコメントを頂きました。
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