東京電力(株)殿は4月23日に当社福島センターで第2回目となる「原子力運転部門 全社技術技能競技大会」を開催しました。2号シミュレータと3号シミュレータを使って、プラントにおける設備故障と地震発生に伴う設備故障を組み合わせ、異常が発生した場合を想定し、故障個所の特定から通報連絡まで初動対応の迅速性を競いました。
 競技には福島第一、福島第二、柏崎刈羽の各原子力発電所から合計3チームが参加しました。原子炉格納容器隔離弁の電源故障の想定で、不具合箇所の原因究明や通報連絡、保安規定で定められた運転上の制限からの逸脱宣言などの的確な実施が試されました。また、中越沖地震での経験を踏まえ、復旧作業中の地震発生、余震による逃し安全弁故障、所内変圧器での火災発生もシナリオに加えられて行われました。
 競技者は地震発生や余震への対応など想定外のトラブル発生にも慌てず、当直長の指示のもと、落ち着いて対応しました。

 審査には当社の社員も加わり、チーム評価で培った経験を生かして厳正な審査を行った結果、中越沖地震でプラント定期検査中の柏崎刈羽代表チームが優勝を飾りました。