原子力発電運転管理会社サウステキサスプロジェクト(STP)ニュークリア・オペレーティング・カンパニー(STPNOC社)のメンバー6名を対象に、2010410日から18日までBTC新潟センターにおいて、改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)習熟訓練プログラムのプラント運転操作訓練が実施されました。この9日間の訓練コースはBTC5号シミュレータを用いた訓練で、ABWRプラントの通常・異常・事故時基本操作を理解してもらう事を目的として開発されたコースです。

 この訓練コースには、東京電力殿の柏崎刈羽原子力技能訓練センターへの半日訪問も含んでいます。ここでは、改良型制御棒駆動機構(FMCRD)、原子炉再循環インターナルポンプ (RIP) などの機器の取扱いを訓練することができます。訓練生は、実プラントと同じように行える訓練施設を見学し、これらの設備知識を更に深めることができました。

 


 STPNOC社は、この訓練受講を含め、合計三回ABWR習熟訓練プログラムのプラント運転操作訓練を受講されており、各々異なるグループが受講しました。一回目(20087月に実施)は、講義とシミュレータ訓練からなる2週間のABWR習熟訓練であり、二回目(20093月に実施)は、8日間のシミュレータを使ったABWRプラント運転訓練コースでした。

 訓練終了後には、訓練生から「訓練の目的は達成された」との感想をいただきました。しかし、更に訓練を効率的に進めるためのコメントもいくつか頂きました。今後もこれらのコメントを参考にSTPNOC訓練の更なる向上に努めたいと考えています。